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藤原タケフミ
株式会社STANDS取締役COO。ノーコードでWebサービスのユーザー体験を改善する「Onboarding」を提供。営業・CS・マーケティングを統括し、生成AIを活用したサービス改善と事業成長に取り組んでいます。
藤原タケフミ
株式会社STANDS取締役COO。ノーコードでWebサービスのユーザー体験を改善する「Onboarding」を提供。営業・CS・マーケティングを統括し、生成AIを活用したサービス改善と事業成長に取り組んでいます。
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リリースした新機能をメールで案内しているのに、どれだけ見られているのか分からない。クリックはされても、実際の利用につながらない。会員向けWebサービスやBtoB向けSaaSを運営していると、既存ユーザーに新機能をどう知らせ、どう使い始めてもらうかは継続的な課題になります。
メールは重要な告知手段ですが、それだけでは後回しにされたり、今の業務文脈と合わずに流されたりすることがあります。一方で、ユーザーは日々の業務や確認作業のために、管理画面や会員画面にはログインしています。つまり、接点がないのではありません。接点はあるのに、新機能を届ける場所とタイミングが合っていない可能性があります。
この記事では、新機能告知の方法を整理しながら、メールとプロダクト内告知をどう使い分けるべきか、どの画面でどう知らせると認知と初回利用につながりやすいかを解説します。
新機能告知で反応が伸びない原因は、機能そのものではなく、届ける場所とタイミングにある
メールは広く知らせる手段として有効だが、その場で使い始めてもらう導線としては弱い
プロダクト内の管理画面や会員画面は、ユーザーが目的を持って開いている接点であり、新機能を自然に知らせやすい
効果を左右するのは、誰に知らせるか、どの画面で出すか、どのタイミングで出すか、何を促すかの設計である
新機能告知は「知らせる」で終わらせず、初回利用までの導線として設計することが重要である
新機能をリリースしても、既存ユーザーにどれだけ認知されているか分からない方
メールで新機能を案内しているものの、実際の利用開始までつながりにくいと感じている方
管理画面や会員画面にログインしているユーザーに、もっと自然なタイミングで新機能を知らせたい方
新機能案内のポップアップを使っているが場当たり的になっている方
新機能の告知から利用開始、定着までの設計を見直したいPdMやマーケティング責任者
新機能告知は、知らせただけでは使われません。認知と利用の間に、見えにくい段差があるからです。
新機能を出した側は、「リリースした」「メールで案内した」「お知らせ欄に載せた」と考えます。しかし、ユーザー側はその瞬間にその機能を必要としていないかもしれません。読んだとしても、「今は使わない」と判断すれば、そのまま流れていきます。
特に既存ユーザー向けの新機能告知では、次のような状態が起きやすくなります。
機能名は見たが、自分に関係あるか分からない
詳細は読んだが、どこで使うのか想像できない
興味は持ったが、その場で触る導線がない
新機能告知の難しさは、情報を届けること以上に、「今の業務に関係がある」と認識してもらい、そのまま最初の一歩まで進めることにあります。
メールは広く知らせるには便利ですが、その場で使い始めてもらう導線としては弱くなりやすい手段です。
受信したタイミングで、ユーザーがその機能を必要としているとは限りません。移動中や会議の合間に読んでいるかもしれませんし、「後で見よう」と思って終わることもあります。開封率やクリック率が取れても、実際の利用開始までつながらないのは、このズレがあるからです。
新機能が届かない理由として、対象の広げすぎもよくあります。
たとえば、管理者向けの新機能を一般ユーザーにも同じ文面で送ると、多くの人にとっては関係のない情報になります。逆に、導入初期のユーザーにだけ役立つ機能を、長期利用ユーザーにも同じ温度感で案内すると、反応は鈍くなりやすくなります。
新機能告知では、「全員に知らせること」より、「誰にとって意味がある機能か」を先に切り分けることが重要です。
新機能告知は、1つの手段で完結させるより、役割を分けて使い分けたほうが自然です。
メールは、リリースの事実を広く知らせる、背景や詳細を補足する、後から見返せる形で残す、といった用途に向いています。
たとえば、リリース内容の概要、対象ユーザー、詳しいヘルプ記事への導線などをまとめて伝えるには相性がよい手段です。一方で、そのメールを読んだ瞬間に機能を触ってもらえるとは限りません。
プロダクト内告知が強いのは、ユーザーがすでに管理画面や会員画面を開いていることです。
つまり、「今この画面を使っている人に、この機能を知らせる」という形を作りやすくなります。メールでは流れやすい情報でも、関連する画面の中で見ると、「今の作業に関係がある」と受け止められやすくなります。
新機能の仕様や使い方を詳しく伝えるには、ヘルプ記事やリリースノートも必要です。
ただし、これらは自分から読みに行く人向けの情報になりやすいため、告知の起点そのものにはなりにくいことがあります。役割としては、「興味を持ったあとに詳しく理解するための情報」と考えるのが自然です。
手段ごとの役割を整理すると、次のようになります。
手段 | 向いている役割 | 弱くなりやすい点 |
メール | 広く知らせる、詳細を残す、リマインドする | その場で使い始めてもらう導線は弱い |
プロダクト内告知 | 関連画面で知らせる、初回利用に誘導する | 出し方が雑だと邪魔になる |
ヘルプ記事・リリースノート | 詳しい理解を補う、仕様を確認する | 自分から見に行かないと届かない |
大切なのは、どれか1つを選ぶことではありません。メールで広く知らせたうえで、プロダクト内で必要な相手に必要なタイミングで重ねるほうが、新機能告知としては機能しやすくなります。
効果を左右するのは、派手なポップアップではなく、誰に、どの画面で、どのタイミングで、何を伝えるかの設計です。
最初に決めるべきは、対象ユーザーです。
たとえば、管理者向け機能なのか、特定プランのユーザー向けなのか、導入初期のユーザー向けなのかで、案内すべき相手は変わります。全ユーザーに同じ新機能告知を出すと、関係ない人にとってはただのノイズになります。
新機能告知では、「誰に見せるか」だけでなく、「誰には見せないか」まで決めることが大切です。
次に重要なのが、どの画面で知らせるかです。
新機能が役立つ場面と無関係な画面で案内しても、ユーザーは自分ごと化しにくくなります。逆に、その機能が使われる画面や、その直前の導線で知らせると、「今の作業に関係がある機能だ」と受け止められやすくなります。
たとえば、入力作業を補助する機能なら入力画面の近く、管理者向けの分析機能なら管理画面の対象セクションで知らせたほうが自然です。
ここで見るべきなのは、ログイン直後かどうかではなく、どの業務の前後なのかです。
たとえば、次のように整理すると考えやすくなります。
作業を始める前に知らせたほうがよい機能
作業中に補足したほうが理解しやすい機能
作業完了後に次の活用として案内したほうがよい機能
同じ機能でも、タイミングがずれると「今ではない情報」として流されやすくなります。
1つの案内で複数の行動を求めると、反応は落ちやすくなります。
「新機能も見てほしいし、セミナーにも来てほしいし、アンケートにも答えてほしい」という設計では、結局どれも弱くなります。新機能告知では、まず何をしてほしいのかを1つに絞ることが大切です。
たとえば、
詳細を見る
今すぐ試す
ヘルプを確認する
のどれを最初の行動にしたいかを決めておくと、案内文と導線を作りやすくなります。
新機能告知は、認知を取るだけでは不十分です。使い始めてもらうところまで設計して、はじめて意味が出ます。
新機能の名前だけを見ても、多くのユーザーは価値を判断できません。
それよりも、「どんな場面で役立つのか」「どの作業が楽になるのか」を短く伝えたほうが、利用のイメージが湧きやすくなります。新機能告知では、機能名の説明より、利用場面の説明のほうが重要になることが多いです。
案内を見たあとに、別画面をいくつもたどらないと使えない状態では、初回利用のハードルが上がります。
理想は、案内を見たあとに、そのまま対象画面へ進めることです。必要なら、最初の使い方が分かる簡単な案内やガイドも続けて見せたほうが、離脱を減らしやすくなります。
新機能が使われない理由は、「興味がない」だけではありません。「使い方が分からない」「失敗しそう」「今は時間がない」と感じることもあります。
そのため、新機能を知らせるだけで終わらせず、使い始めの迷いをその場で減らすことが重要です。画面上の補足、短いガイド、最初の一歩だけを案内する導線があると、初回利用につながりやすくなります。
新機能告知では、表示回数やクリック率だけを見ていると、本当に使われたかが分かりません。
少なくとも、次のような流れで見る必要があります。
指標 | 何を見るか |
表示対象数 | そもそも狙ったユーザーに届いているか |
クリック率 | 案内文や表示場所が関心に合っているか |
機能利用開始率 | 案内を見たあとに実際の初回利用につながったか |
継続利用率 | 一度触っただけで終わらず、定着しているか |
セグメント別差分 | 管理者、一般ユーザー、導入初期ユーザーなどで反応がどう違うか |
たとえば、クリック率が高くても利用開始率が低ければ、遷移先や使い始めの導線に課題があるかもしれません。逆に、クリック率は低くても利用開始率が高ければ、対象設計は当たっている可能性があります。
「何人が見たか」ではなく、「誰が見て、そのあと本当に使い始めたか」を見ることが、改善の出発点になります。
新機能告知は、一度作って終わりではありません。対象やタイミングを見直しながら、反応に合わせて調整できるほど強くなります。
新機能告知では、対象ユーザー、表示画面、表示タイミング、再表示条件を細かく見直すことがよくあります。
たとえば、
管理者だけに出したい
一定プランのユーザーだけに出したい
すでに使い始めた人には非表示にしたい
といった調整です。こうした変更のたびに開発改修が必要だと、施策が重くなり、改善の回転が落ちやすくなります。
新機能の活用を促すうえでは、「知らせること」と「使い始めてもらうこと」を別々の施策として考えすぎないことが重要です。
メールやポップアップで新機能を告知しても、その後の使い方が分からなければ、ユーザーは実際の利用まで進みません。逆に、使い方のガイドを用意していても、そもそも新機能に気づいてもらえなければ、ガイドは見られません。
そのため、新機能案内では、次の流れを一体で設計する必要があります。
対象ユーザーに新機能の存在を知らせる
関連する画面で、何ができるようになったのかを伝える
そのまま最初の操作や設定方法まで案内する
反応や利用状況を見ながら、表示対象・タイミング・文言を改善する
私たちのサービスである”Onboarding”は、この一連の流れを管理画面上の運用として回しやすい点にあります。
誰に告知するのか
どの画面で知らせるのか
どのタイミングで表示するのか
使い始めのガイドをどこに添えるのか
反応を見て、どこを改善するのか
これらを開発改修だけに依存せず、運用側で見直せる状態にすることで、新機能を「リリースして終わり」にせず、実際の利用につなげやすくなります。
まずは、利用文脈が分かりやすい新機能を1つ選び、その機能を使う可能性が高い画面で告知を試すのが現実的です。全体展開から始めるより、対象、画面、タイミング、利用開始率を見ながら小さく改善したほうが学びを得やすくなります。
新機能告知の方法を考えるとき、大切なのは「知らせたかどうか」ではなく、「必要なユーザーに、必要な文脈で届き、そのまま使い始めてもらえたか」です。
メールは広く知らせるのに有効ですが、それだけでは利用開始までつながらないことがあります。だからこそ、関連する画面や業務文脈の中で、新機能を自然に知らせる設計が重要になります。
大切なのは、ポップアップを増やすことではなく、「誰に知らせるか」「どの画面で出すか」「どのタイミングで出すか」「初回利用までどうつなぐか」を分けて設計することです。
まずは利用文脈が分かりやすい新機能を1つ選び、その機能を使う可能性が高い画面で「誰に・どの画面で・どのタイミングで知らせ、そのまま初回利用までどうつなぐか」を試すところから始めてみてください。Onboardingは、この告知から使い始めのガイドまでを開発改修に頼らず管理画面上の運用で回せるツールです。新機能告知をメール任せにせず、プロダクト内の導線まで含めて見直したい場合は、資料請求やオンライン相談からお気軽にお問い合わせください。
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