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公開日:
2025/12/12
最終更新日:
2025/12/15
まだChatGPTに毎回コピペしてますか?Difyで「自社データを記憶したAI」を作る実践チュートリアル【活用編】


STANDS編集部
日々の業務で活用いただける実践的なフレームワークや、知っておきたいSaaSのトレンドワード・キーワードの解説、CS業務改善のためのヒントなどをお届けいたします。
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突然ですが、みなさんは日々の業務で生成AI(ChatGPTなど)を使っているとき、こんな「あるある」なモヤモヤを感じたことはありませんか?
「前提説明」だけで日が暮れる
自社のサービスについてキャッチコピーを考えてもらいたいのに、「弊社のサービスはSaaSで、ターゲットは…」と、毎回同じ前提情報をプロンプトに入力(コピペ)している。
PDFの内容を読み込ませるのが面倒
「この就業規則のPDFに基づいて答えて」とお願いしたいが、テキストをコピーして貼り付けるのが手間。しかも文字数制限に引っかかってエラーになり、分割して送るという謎の作業が発生する。
もっともらしい「知ったかぶり」をされる
「当社の今期の目標は?」と聞くと、公開されている古い情報を元に、さも正解のように自信満々で間違った回答をしてくる(ハルシネーション)。
「すごいのは分かるけど、ウチの会社のことを何も知らないから、結局使い勝手が悪いんだよな…」
もしそう感じているなら、今回ご紹介するツール「Dify(ディフィ)」がその悩みを一撃で解決します。
前回の記事ではDifyの概要をお伝えしましたが、今回は実践編です。
プログラミング知識ゼロでもOK。「自社のマニュアルやドキュメントを読み込んだ、自社専用AI」を10分で作る方法を解説します。
ChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)は、インターネット上の膨大なデータを学習していますが、あなたの会社の社内Wikiや、ローカルフォルダにあるPDFの中身までは知りません。
そのため、これまでは人為的に「プロンプト(命令文)」の中に情報をコピペして渡す必要がありました。これが「面倒」の正体です。
ここで登場するのがRAG(ラグ)という技術です。難しそうな言葉ですが、イメージは簡単です。
通常のChatGPT: 何も持たずに試験を受ける(暗記している一般的な知識だけで答える)。
RAGを使ったAI: 「教科書(自社資料)」を持ち込んで試験を受ける。
質問されたら、まずその「教科書(マニュアルや規定集)」を見て、そこに書いてあることを元に回答を作成する。これがRAGの仕組みです。
通常、このシステムを作るにはエンジニアによる開発が必要ですが、Difyを使えば、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで誰でも作れてしまいます。
それでは実際に、Difyを使って「社内規定(就業規則など)について答えてくれるAIボット」を作ってみましょう。
※Difyのアカウント作成(クラウド版またはローカル版)が完了している前提で進めます。
まずはAIに教科書となる資料を渡します。これをDifyでは「ナレッジ」と呼びます。Difyのトップ画面から「ナレッジ」タブを選択し、「ナレッジを作成」をクリックします。

「テキストファイルからインポート」を選び、手元にあるドキュメント(PDF、Word、テキストなど)をアップロードします。
例:『株式会社STANDS就業規則.pdf』など
設定画面に移りますが、初心者は「自動」設定のままでOKです。
ここがすごい!:Difyは、長い文章をAIが読みやすいサイズに自動で分割(チャンク化)し、検索しやすいように加工してくれます。本来ならエンジニアが苦労する部分です。
処理が完了すると、ステータスが「利用可能」になります。これでAIの脳みその一部が完成です!

次に、ユーザーと会話する「スタジオ(アプリ)」を作ります。
「スタジオ」タブに戻り、「最初から作成」をクリック。
スタジオのタイプは「チャットボット」を選択し、適当な名前(例:『社内ヘルプデスクAI』)を付けます。

ここが一番のハイライトです。
スタジオの設定画面(オーケストレーション画面)の左側にある「コンテキスト」という項目を探してください。
「追加」ボタンを押し、先ほどSTEP 1で作った「ナレッジ」を選択して追加します。
プロンプト」欄に、AIへの役割指示を書きます。
プロンプト例:
あなたは株式会社STANDSの優秀な総務担当AIです。
【コンテキスト】として与えられた社内規定の情報を参照して、社員からの質問に答えてください。
※もし情報がなければ、「規定には記載がありません」と正直に答えてください。

画面右側のプレビュー画面で質問を投げてみましょう。
質問: 「交通費の精算期限はいつまでですか?」
Difyの回答:
(アップロードしたPDFの内容を元に)
交通費の精算は、発生した月の翌月5営業日までに申請する必要があります。

いかがでしょうか?
AIがちゃんと「自社のルール」に基づいて回答してくれました!
しかも、回答の下には「参照元」として、PDFのどの部分を見て答えたかが表示されるため、情報の信頼性も確認できます。
この「ファイルを読み込ませるだけ」のボットですが、工夫次第で業務効率化の強力な武器になります。
社内ヘルプデスクの自動化(総務・情シス・経理)
「Wi-Fiのパスワードは?」「有給の申請方法は?」といった、「マニュアルを見れば書いてあるけど、探すのが面倒で担当者にチャットが飛んでくる質問」をすべてAIに任せられます。担当者はコア業務に集中できます。
カスタマーサポート(CS)の一次回答作成
過去の「問い合わせ対応履歴」や「製品仕様書」を読み込ませておけば、新人オペレーターでもベテラン並みの回答案を瞬時に作成できます。「あの件、どう回答すればいいですか?」という相談時間を大幅に削減できます。
新入社員のオンボーディング(定着)支援
膨大な業務マニュアルや社内Wikiを全部読み込ませて、「何でも知っている先輩AI」として新入社員に渡します。新人は「こんな初歩的なこと、忙しい先輩には聞きづらい…」という遠慮なく、24時間いつでも質問して自己解決できるようになります。
今回はDifyを使って、プログラミングなしで「自社データを記憶したAI」を作る方法をご紹介しました。
毎回コピペする必要がない。
社内の暗黙知やドキュメントを資産として活用できる。
なにより、自分たちの業務に合わせてAIをカスタマイズできる。
これが、単なるChatGPTの利用とは違う、「AIを業務に組み込む」ということです。
まずは無料版やローカル環境で、お手元のマニュアルを1つ読み込ませてみてください。「おぉ、ちゃんと答えてくれる!」という感動は、一度体験するとクセになりますよ。
Difyは非常に強力なツールですが、実際にビジネス(特に自社SaaSの画面内など)で本格運用しようとすると、
「サーバーの保守管理が手間」
「UIを作り込むのに開発リソースが必要」
「回答精度のチューニングが難しい」
といった、新たな壁にぶつかることもあります。
「もっと手軽に、自社サービスにAIアシスタントを組み込みたい」
「開発コストをかけずに、ユーザーの自己解決率を上げたい」
そうお考えの担当者様には、株式会社STANDSが提供する「Sync-AI」がおすすめです。
「Sync-AI」は、タグを埋め込むだけで、貴社のマニュアルやヘルプサイトを学習した「AIチャットボット」を即座にサイト内に設置できるサービスです。
Difyのように自分で構築・運用する手間をかけずに、最適なUI/UXでユーザーの疑問をリアルタイムに解消します。
「まずはどんな挙動をするのか見てみたい」という方は、ぜひ製品ページをご覧ください。
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