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2021年09月10日
プロダクトツアーとは?SaaSにおける活用方法とポイント

目次
プロダクトツアーとは
プロダクトツアーとはユーザーに対してガイドを表示し、ガイドに沿って操作してもらうことで、視覚的にサービスの機能や使い方を紹介するものです。しばしば「チュートリアル」や「ウォークスルー」という用語と同義で使われます。
プロダクトツアーを有効に活用することで、ユーザーに素早くサービスの価値を感じてもらうことが出来るため、オンボーディングプロセスの効率化に繋がります。
また、オンボーディング段階だけではなく、既存ユーザーに対してプロダクトツアーを用いて新機能を紹介することで、アダプション*の成功やリテンションも期待できます。
プロダクトツアーで機能の「分かりづらさ」を削減することで、サービスのUXの改善にも繋げることができます。
(*オンボーディング後に行う定着に向けた活動支援)
本記事では、SaaSにおけるプロダクトツアーの詳しい活用方法や得られるメリット、また最後にノーコードのプロダクトツアー作成ツールについてご紹介します。
プロダクトツアーの活用方法
① フリートライアル中のユーザーにサービス理解を促す
人件費を割くことが難しいフリートライアル中のユーザーに、プロダクトツアーを用いてテックでサポートすることで、コストを抑えつつ機能を活用してもらうことができます。また、「数が多くサポートが追いつかない」というフリートライアルにおけるサポート工数の課題も解決することができます。
また、プロダクトツアーに沿ったアクションをとることで提供価値を早く感じてもらえ、結果としてトライアル期間の短縮化を実現できます。
② サービス導入後のオンボーディングを促進する
価値を感じるために必要な最低限のアクションをプロダクトツアーで促すことで、新規ユーザーがサービスへの興味を失う前に、素早くオンボーディング完了まで導くことができます。また、プロダクトツアーに沿って実際にユーザー自ら操作する体験をすることで、サービスの使い方の定着が早まることも期待できます。
(オンボーディングについての記事はこちら)
③ サービスアップデートの際、変更箇所をユーザーに伝える
プロダクトツアーは新規ユーザーだけではなく、既存ユーザーに対しても有効です。特にサービスがアップデートされUIに変更があった場合に、プロダクトツアーを用いて変更点を伝えることで、元のUIで使い慣れた既存ユーザーのストレスを軽減することができます。また、プロダクトツアーでアップデートされた機能を紹介し、既存ユーザーに利用を促すことも可能です。
プロダクトツアーのメリット
① セットアップ中のユーザーの離脱を防ぐことができる
プロダクトツアーで、サービスを導入したばかりのユーザーが初期に達成すべきセットアップの完了をサポートすることで、ユーザーがサービス導入初期に感じるストレスを軽減することができます。
初期にさまざまな情報を登録する必要があるプロダクトには特に大きなメリットです。
② オンボーディングまでのコスト削減
プロダクトツアーを活用することで、オンボーディング完了までのコスト削減を期待できます。新規ユーザーをサポートするガイドをプロダクトツアーで表示することで、ユーザーの自走を促し、問い合わせの削減といったオンボーディング完了のためのサポート工数の削減に繋がります。
機能が多く理解が難しいプロダクトにとっては特に大きなメリットです。
③ ユーザーが導入にあたって行き詰まるポイントを分析できる
プロダクトツアーを設定することで、ツアーの達成率や離脱率のログを取ることができます。ログを分析することでユーザーにとってハードルの高いアクションを把握し、改善に繋げることができます。
プロダクトツアー導入に向いているサービス
①1社あたりの利用ユーザーが多い
1社あたりの利用ユーザーが多いサービスでは、ハイタッチで一人一人のユーザーをサポートをすることは難しいでしょう。テックタッチのプロダクトツアーでユーザーの自走を促すことで、サポート工数の削減が見込まれます。
②機能が多くサービス理解が難しい
機能が多く理解が難しいサービスでは、ユーザーが価値を感じてもらう最低限のアクションをとる前に離脱してしまう例が多くあります。プロダクトツアーを設定することで、ユーザーの心理的負担を減らしつつ、豊富にある機能をスムーズに理解してもらうことができます。
③カスタマーサクセスへ利用方法の問い合わせが多い
カスタマーサクセスへの利用方法の問い合わせが多いサービスは、機能の使い方やサービスのマニュアルが分かりづらいということが問題であると考えられます。プロダクトツアーを設定することでガイドでサポートしながら機能を使ってもらうことができるので、問い合わせを大幅に削減することができます。
有効なプロダクトツアーの設定方法
①順序立てて説明するようなプロダクトツアーにする
プロダクトツアーは適切な導線で設計されていて、ユーザーがストレスを感じることなくスムーズに機能を使うことができるように作成しましょう。
機能を説明するツールチップが至る所に設置されているようなプロダクトツアーはユーザーをより混乱させてしまいます。
②提供価値を実感してもらうために必要な機能にフォーカスする
ユーザーにサービスの提供価値を実感してもらうために必要な機能のみを強調したプロダクトツアーを設定しましょう。細かい機能まで説明しても、ユーザーが重要な機能を覚えられずに混乱してしまいます。
③シンプルで難易度の高くないプロダクトツアーにする
新規ユーザーのサービス利用に対するモチベーションを保つために、一つの機能のツアーが長くなりすぎないようにしましょう。不要なステップは新規ユーザーにとって負担となり、オンボーディングプロセスに悪影響を及ぼしてしまうので削除しましょう。
④明確なステップを設定する
プロダクトツアーはユーザーが次に取るべき行動を明確に説明している必要があります。「どのような情報を入力するべきなのか」「何を選択するべきなのか」をきちんと説明することで、ユーザーが次のステップに進みやすくなります。
Onboardingでできるプロダクトツアーの紹介
最後にこのようなメリットを持ったプロダクトツアーを作成する際に活用できるサービス「Onboarding」をご紹介します。
Onboardingは、エンジニアのリソースを使わずにノーコードで簡単にプロダクトツアーを作成することができます。タグをサービス内に実装すると開始されるという手軽な実装も特徴です。
「ツアー」や「ヒント」といったガイドを作成し、サービス上に表示することができます。
またターゲティング機能も備えており、誰に対していつ表示するかを設定できるため、ユーザーの習熟度や権限の違いなどによって表示するガイドを出し分けることも可能です。
まとめ
プロダクトツアーを活用すれば、新規のユーザーのオンボーディング完了を促進するだけでなく、その先のアダプションの成功やリテンションも期待することができます。
「分かりづらさ」からのユーザーの心理的負担も軽減することができるため、プロダクトツアーの設定はUX改善にも繋がります。
ノーコードで簡単にプロダクトツアーを作成できるツール「Onboarding」にご興味をもたれた方は、ぜひお問い合わせください。
【Onboarding】
Onboarding(オンボーディング)は、ウェブサービスにユーザーを導くガイドを設置するUI/UX改善ツールです。
エンジニアのリソースを使わず、ノーコードで簡単にチュートリアル、ヒントなどのガイドを作成することができます。
ユーザー属性や利用状況を分析し、データをもとにした施策を実行・改善といった、PDCAに必要な機能をワンストップで提供しています。
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